2011年8月26日の神戸新聞取材記事
社団法人 日本金地金流通協会発行 GOLD&PLATINUM 2004/No.25に掲載された「登録店紹介」の記事です。
「金」は現物そのものが商品特性を語り買取時の丁寧な応対こそが信頼を高める。
神戸の繁華街・元町一番街と中華街の中間に位置する同店は、店頭に三角マークに「999.9」のフォーナインの看板を掲げ、金への信頼性をアピールしています。
昭和10年創業、といいますから70年にわたって金を通して世相を見つめてきたことになり、 木谷社長は金への意識の変わり方と最近の金投資について、次のように分析されます。 金の売買が完全自由化されてから25年くらい経過したでしょうか。
相場もずいぶん動きました。振り返ってみますとバブル時代は、やはり余ったお金で投機的に金地金を購入するお客様が目立ちました。
バブルがはじけて株で損をしたけれど金はどうかというお客様が目立った時期もありました。
神戸はご存じのとおり、平成7年に震災で大きな被害を受けましたが、それからは金は頼れる資産というイメージが定着してきました。
火災で地金が溶けたり変形しても実物が残ってさえいれば資産価値は不変だからです。 震災直後は道路事情も悪く、大阪から船便を利用してキロバーなどを運んだこともありました。
例の911の同時テロ後は、資産の保全に金、という考え方が広まったような気がします。
ところが最近では長期にわたる不況の影響もあり、手持ちの金を売りにくるお客様が多くなりました。
相場が高いから、というのではなく、どうしてもお金が必要だから換金する、というのですね。
店内にはコインをはじめ、サイズ別にキロバーまで展示されています。昨年のタイガース優勝記念の10グラムバーも話題を呼んだそうです。
定年を間近かにした方が、奥様と一緒に来店され「これが実物の金か」と展示品に見入り、 後日、買いにくる例も多いそうです。
それに最近は預金の利子はほとんどゼロ、しかも大企業や金融機関が破綻するなんて以前には考えもしなかったことが現実になっていることも、株などのペーパー資産ではない、金という実物資産への関心が高まっているようです。 販売にあたっては「金は儲かる商品ではなく、インフレに強い現物資産であり、しかも国際的に取引される信頼性を強調しています」と木谷社長がいわれるように、実物そのものの特性を語ることが、そのまま説得力のあるセールストークになっていくのが金という商品の最も大きな特徴でしょう。
一般の方々への告知は、神戸新聞やNTTの電話帳(タウンページ)での広告、
インターネットを利用してのホームページの内容も充実しています。
とくに買い取りについての丁寧な説明と応対は、同店への親近感を醸成しており信頼できる老舗であり
貴金属取引のプロという定評をしっかりと根づかせています。